OUR STRENGTHSサンフレムの強み

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「まず考えて、顧客の期待とニーズに応えたモノ作り」

オイルバーナのメンテナンス会社として創業されたサンフレム。
モノづくりのポリシーには、顧客が使いやすい、現場で求められる製品開発を目指す姿勢が表れています。
過酷な船の運転環境でもトラブルレスで稼働する、ロータリカップバーナによる燃焼技術。
顧客を取り巻く環境やそれに伴うニーズの変化に応じて、機器性能を最適化する制御技術。
ハードウェア・ソフトウェアの2つの技術を磨いて、これからも「昇り続ける、技術力」を目指します。

ハードウェア

ロータリカップバーナによる燃焼技術はサンフレムの原点です。創業から改良・進化を遂げ現在も当社製品の代名詞として、補助 ボイラ用バーナ、舶用焼却炉に搭載し評価されています。

当社ロータリカップバーナは、燃焼性能とメンテナンス性の高さを両立させ、重油など比較的低質な燃料が使われる船の環境にお いて、粘度に左右されずに、低燃費かつトラブルの少ない製品を実現してきました。

船舶の脱炭素化に向けて多様な燃料の利用が想定される今後も、ロータリカップバーナの燃料対応幅の広さが有利に働きます。
またLNGなど環境負荷の軽いガス燃料にも対応した製品を開発することで、当社バーナは時代のニーズに合わせた進歩を続けています。

ロータリーカップは高速回転して内部に燃料油が移送されます。
回転によって生じた遠心力でフィルム状に油膜を形成し、カップ円周上から90°の角度で飛び出します。
このフィルムに高圧(9.8kPa)の空気をぶつけることにより霧状の油が燃焼します。

噴霧形式 配管内圧 対応粘度
ロータリカップバーナ 遠心力による噴霧 低圧 約0.3MPa-0.5MPa 広範囲な粘度に対応
圧力噴霧バーナ 圧力による噴霧 高圧 約2MPa 対応粘度幅には限界有り

燃料油の噴霧には他に、霧吹きの様に極小の穴へ圧力を加えて霧化させる圧力噴霧式のバーナがありますが、この2つの方式のバーナの差は、その噴霧方式の違いに集約されています。極小の穴を使用する圧力噴霧バーナに比べ、遠心力を使用するロータリカップバーナは安定した燃料噴霧が可能なレンジが広くとれます。このため環境対策で様々な性状・粘度の燃料を使い分ける場合にも、機構の変更なく対応することができます。
また、噴霧にポンプによる加圧が不要であるため、圧力噴霧バーナに比べ配管内の圧力を低く運用することができます。
このため、万が一配管の漏れが発生したとしても、飛散せず安全です。

>ロータリーカップバーナ改良のあゆみ

従来のロータリカップバーナは、性能の高さは評価されるものの、構成部品の多さか ら、メンテナンスの難しさを懸念されることが少なくありませんでした。しかしサンフレム・ロータリカップバーナは、独自の改良を続けた結果、構造を簡易化することによってこの問題を克服しています。
回転動力をカップと直接連結することで、部品点数の削減と軽量化を実現し、メンテナンスを容易にしました。これを当社では第三世代のロータリカップバーナと位置付けています。

(現状対応機種SDR-350/SDR-500/ SDR-700/ SDR-1000/ SDR-1500)
ロータリカップの回転動力に専用の電動機を使用することで、回転数の制御が可能となりました。燃焼量に応じて回転数を変化させ、どのレンジでも燃焼に最も適した油の噴霧状態を形成します。
そしてこの制御が実現したことで、ボイラの蒸気使用量に追従したバーナ燃焼量のより適正な自動調整が可能となり、ターンダウン比10:1を標準で実現しました。(SDR-350は7:1)
バーナ発停の頻度を減らすことで、燃料消費を抑制し、より高い燃費性能を発揮します。

ソフトウェア

ソフトウェアは、ハードウェアの性能を最大限に引き出すための重要なコア技術です。

これまでのハードウェアは船員の技量によってその性能を維持されてきました。しかし舶用燃料の多様化に伴って、燃焼機器の制御は複雑化しています。ソフトウェアが、ユーザーの熟練度にも左右されずハードウェアの性能を最大限に引き出す、これから必須な技術となっています。

当社はハードウェア・ソフトウェアを一体で自社開発することで、製品の特性も考慮した制御を行い、船舶現場のニーズに、適格かつ即座に応えています。グラフィック・タッチパネルを搭載した制御盤や、船陸間通信を使用した機器の遠隔監視など、顧客の使用環境に合わせたソリューションを提供することで、サンフレムは顧客の使いやすさを追求し続けています。

ボイラの使い勝手はボイラ本体の性能だけでは決まりません。ボイラに関する制御の多くは熱源であるバーナの制御盤から行っています。バーナ制御盤では、燃焼に必要な燃料供給用のポンプやヒータ、燃焼空気供給用のファンに加え、ボイラの水位や蒸気圧のコントロールも監視・制御対象となっています。蒸気発生に関係する多くの機器をインテグレートし、プラント全体としての使い勝手を考えることは、バーナメーカとして永く取り組んできた課題です。

プラント全体の使い勝手向上や、製品のパフォーマンスを最大化させるために、サンフレムではソフトウェアによるソリューションをこれまでにいくつも提案してきました。グラフィック式タッチパネル制御盤は、機器やプラントだけでなく操作するユーザーの利便性に目を向けた商品です。またエマルジョン燃焼装置や、DFバーナでは新しい燃料の利用形態を、従来ユーザーにも使いこなせるように制御のチカラを注いでいます。また機器の遠隔サポートなどさらなる要望にも対応し、機器の運転データ活用による新たなソリューション開発を行っています。